予防歯科

予防歯科は、歯が痛くなってから治療するのではなく「痛くなる前に予防する」という考え方です。そのためには、歯科医院での専門的なケアと、自宅で行うセルフケアの両方が大切です。

大切なご自身の歯を守るためにも、こまめなケアに努めましょう。

歯に痛みが出てから来院される患者さまはまだまだ多く、より一層「予防の大切さ」を周知しなければならないという歯科医院としての役割を痛感します。

なぜ予防が大切かというと、歯科医院が嫌になる原因の「痛み」や「治療期間の長さ」といった問題が改善できるからです。

痛みが出てから受診すると、症状が悪化しているため治療時も痛みやすく、所要時間も長くなります。しかし、未然に予防していれば、痛みの少ない処置で済み、治療にかかる時間も短く済むというメリットがあるのです。

歯の治療が終わったのに、またむし歯が再発した…というお話をよく耳にします。実は、歯の治療は終わったらそれで完了なのではなく、「予防の始まり」なのですが、それを怠ってしまったことが原因かと私たちは考えます。

日頃の歯磨きは予防への大事な第一歩ですが、どうしても自己管理には限度があります。歯磨きの重要性をお伝えする歯科医師や歯科衛生士でさえ、自身の口の中を100％清掃することはできません。

継続的予防管理は、患者さまに定期的に来院していただくことによってお口の中の健康状態を確認し、必要であればお口の中を清掃し、問題を早期発見できるシステムです。

来院していただく間隔は患者さまによって異なりますが、お口の具合により通常1～6ヶ月間隔でお越しいただいています。

歯の表面には、むし歯菌をはじめとするさまざまな細菌が「バイオフィルム」という膜を作ります。このバイオフィルムはとても頑丈で、悪い細菌を守るバリアのような役割を果たします。

また、非常にしつこい汚れであるため、普段の歯磨きだけではなかなか落としきれず、残ったバイオフィルムの中で細菌がさらに増え、むし歯や歯周病の原因となってしまうのです。

そこで、当クリニックでは専用のクリーニング機器を使用して、バイオフィルムを取り除くクリーニングを行っています。
歯磨きでは磨き残しの多い歯と歯ぐきの間や、歯の根元の部分までしっかりと磨き上げることが可能です。

PMTCにより、歯の汚れが除去され見た目がきれいになるだけでなく、舌で触るとツルツルしてすっきりした気分になることでしょう。
また、歯だけではなく歯ぐきの血色改善にも有用です。

患者さまに時間を割いて治療に取り組んでいただいた大切な歯を少しでも長く守るために、当クリニックでは歯の治療終了後、メンテナンスリコール（定期診査）を行っています。

お口の状態に合わせて受診していただけるよう、定期的な健診とメンテナンスのために、ご希望の方へ定期健診のお知らせハガキをお送りします。
お知らせを受け取った方が気軽にお越しいただけるよう、いつでも笑顔でお待ちしています。

歯科医院でのクリーニング施術だけでなく、ご家庭でのセルフケアについてもしっかりとご説明しています。

通常の歯磨きだけではどうしても磨き残しができてしまうため、細かい部分まで磨くにはデンタルフロスや歯間ブラシの使用がおすすめです。
段階を踏みながら歯の磨き方や器具についてご説明し、患者さまに無理なく取り組んでいただけるように努めています。